日本国内には『お名前.com』『ムームードメイン』『ValueDomain(バリュードメイン)』など、さまざまなドメインレジストラがありますが、果たして Google Domain とそれらの違いは?
Google Domains にはどんなメリット/デメリットがあるのか、この記事で徹底解説します。
Google Damains とは
Google Domains(Google ドメイン)は、2015年に Google がベータ版リリースして、7年越しの2022年3月15日に日本を含めた26カ国で一般リリースされたドメインレジストラサービス。
Google アカウントがあれば新たにアカウント登録する必要もなく、300を超える ドメイン を利用できるうえ JP ドメインにも対応しています。Google Domainsのアカウント利用は無料。
Google Domains のドメイン料金は『お名前ドットコム』や『ムームードメイン』『Valuedomain』といった国内ドメインレジストラと変りなく、Google サービスとの連携やセキュリティも充実しています。
>> Google Domains が日本でも提供開始!7年のベータ版を経て正式リリース
Google Domains のメリット
Google Domains には以下のような5つのメリットがあります。
Google アカウントで簡単にドメインを取得できる
Google Domains は 上の画像のように Google アカウントがあればログインでき、簡単にドメインを取得できます。
他社ドメインレジストラはアカウントを作成する必要がありますが、Google Domains は Google アカウントさえあれば新たな登録なくドメインを取得可能。
Google Pay にクレジットカードを登録しておけば、支払い方法として選択できるためクレジットカード情報の入力の手間もなくります。普段から Google ユーザーであればドメイン取得のハードルがグッと下がりますね!
セキュリティパフォーマンスが高い
Google Domainsは、セキュリティパフォーマンスがとても高い。
Whois 情報公開代行はもちろんのこと、2段階認証、DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)、SSL / TLS 証明書の確認をすることができます。
特に “DNSSEC” は他社ドメインレジストラだと有料(お名前ドットコムは110円)だったり、設定が複雑だったりしますが、Google Domains なら [オンにする] をクリックするだけ※。
あとは Google が設定してくれるため待っているだけ。 DNSSEC 設定が完了すれば、なりすましやポイズニング攻撃からドメインを護ってくれます。
Google Domains のネームサーバーならドメイン管理をお任せ
Google Domians は “ns” から始まるドメインネームサーバーを使用できます。
もちろん Cloudflare のようなカスタムネームサーバーも利用することができますが、Google Domains デフォルトのネームサーバーを利用すると、ドメインの管理を Google にお任せすることが可能!
Google Domains のネームサーバーなら先述した DNSSEC や Web転送など、難しい操作なく設定できますよ。
Google サーチコンソールをドメインプロパティで連携できる
Google Domains はドメイン管理画面から [レポートを取得] をクリックすると、Google サーチコンソールをドメインプロパティ認証してレポートを取得できます。
Google サーチコンソールの認証方法には「ドメインプロパティ」と「URLプレフィックス」があり、Google Domains によるドメインプロパティは、サブドメインを含めたレポートを出力できます。
コーディングスキルも必要なくワンクリックで Google サーチコンソールをドメインプロパティ認証でき、Google Domains 内で簡単にWebサイトのパフォーマンスをチェックできるのはありがたいですね。
管理画面から Google Workspace を取得できる
Google Domains なら、ドメイン管理画面からGoogle Workspace を入手することができます。
Workspaceのサブスクリプション料金は、以下の4つあります。
Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise | |
---|---|---|---|---|
料金 | 680円/月 | 1,360円/月 | 2,040円/月 | お問い合わせ |
メール | ||||
ストレージ | 30GB | 2TB | 5TB | 必要に応じて |
会議 | 100人 | 150人 録画 | 500人 録画/出欠確認 | 500人 録画/出欠確認 ノイズキャンセル ライブストリーミング |
電子情報開示 |
Google Workspace をサブスクリプションするとカスタムメールアドレス(gmail)を使えるため、ビジネスの幅が広がります。個人利用であれば Business Starter で充分ですね!
Google Domains の管理画面内で、Google Workspace のサブスクリプション契約〜利用まで管理できます。
Google Domains のデメリット
Google Domains にはこれといったデメリットが見当たりません。
強いていうなら、ドメイン取得料金が安いドメインレジストラがあるということでしょうか。
他社ドメインレジストラとの料金比較は後述します。
Google Domains と 他社ドメインレジストラ料金の比較
サービス名 | .com | .net | .info | .org |
Cloudflare Registrar | $9.15 (1,170円前後) | $10.10 (1,300円前後) | $16.18 (2,080円前後) | $10.11 (1,300円前後) |
お名前.com | 0円〜 ※1,287 円 | 0円〜 ※1,507円 | 280円 ※1,628円 | 860円 ※1,507円 |
ムームー ドメイン | 1370円〜 ※1,728円 | 1490円〜 ※1,628円 | 430円 ※2,029円 | 1,510円 ※1,848円 |
バリュー ドメイン | 1399円〜 ※1,510円 | 1499円〜 ※1,628円 | 499円 ※1,628円 | 1,599円 ※1,628円 |
AWS | $13 (1,670円前後) | $11 (1,420円前後) | $23 (3,000円前後) | $12 (1,550円前後) |
Google Domains | 1,400円 | 1,400円 | 2,348円 | 1,400円 |
サービス名 | .com | .net | .info | .org |
Cloudflare Registrar | $9.15 (1170円前後) | $9.95 (1,300円前後) | $14.18 (2,080円前後) | $10.11 (1,300円前後) |
お名前.com | 0円〜 ※1,287円 | 0円〜 ※1,507円 | 280円 ※1,628円 | 860円 ※1,507円 |
ムームードメイン | 1,370円〜 ※1,728円 | 1,490円〜 ※1,728円 | 430円 ※2,029円 | 1,510円 ※1,848円 |
バリュードメイン | 1399円〜 ※1,510円 | 1,499円〜 ※1,628円 | 499円 ※1,628円 | 1,599円 ※1,628円 |
AWS | $13 (1,670円前後) | $11 (1,420円前後) | $23 (3,000円前後) | $12 (1,500円前後) |
Google Domains | 1,400円 | 1,400円 | 2,348円 | 1,400円 |
- (※)部分は更新費用
- 2023年1月19日時点の料金
新規ドメイン取得の料金が安いのは “Cloudflare Registrar” で、”Google Domains” は他社ドメインレジストラと比較して高くもなく、安くもなくといったところ。
ただ、他社ドメインレジストラは初年度が安く更新で値上げしていることがほとんどですが、Google Domains はドメイン購入料金と更新費用に変動がありません!
ドメイン料金が一定しており突然値上がりすることもないため、安心してドメインを利用することができますね。
Google Domains と GCP “Cloud Domains” の違い
実は Google Cloud Platform 内の “Cloud Domains” でも Google Domains と同じようにドメインを取得できます。
Google Domains も Google Cloud Platform も Google が管理するツールですが、両者の違いは以下の通り
Google Domains | Cloud Domains |
---|---|
Googleアカウント 年間払い 管理はGoogle Domains APIなし | GCPアカウント単位 GCP料金と合算月払い Google Domains / GCP APIあり |
普段から Google Cloud Platform を利用している人は、請求がまとまるため Cloud Domains の方がいいかもしれませんね。
「Google Cloud Platform?なにそれ?」って人は、Google Domains なら簡単にドメインを取得・管理できるのでおすすめです。
Google Domains によくある質問
Google Domainsの仕組みは?
Google Domains も他社ドメインレジストラと同じです。
取得したいドメインを検索して、クレジットカードで料金を支払うだけ。
Google アカウントを既に持っていればドメインの取得・管理も簡単なので、ぜひ利用してみてください。
Google Domainsは無料ですか?
Google Domains は有料サービスなので、無料でドメインを取得することはできません。
無料でドメインを取得したい場合は『はてな』や『ペライチ』といった無料から使えるサービスを利用する必要があります。
ドメイン取得サービスとは?
ドメイン取得サービスは、独自ドメインを取得できるサービスのこと。
Google Domains の他に “お名前ドットコム”、”ムームードメイン”、”ValueDomain(バリュードメイン)” などがあります。
ドメインの初期費用は?
ドメインの初期費用は取得するドメインとドメインレジストラによります。
.comドメインであれば、お名前ドットコムで初年度0円(更新1,287円)から、Google Domains で1,400円(更新も同額)でドメインを取得できます。
Google Domains のメリット/デメリットまとめ
Google Domains は Google アカウント1つで簡単にドメインを取得・管理することができる優れたドメインレジストラ。
最後にもう1度 Google Domains のメリットをまとめておきます。
普段から Google サービスを利用している方であれば、Google サーチコンソールやGoogle Workspadeと Google Domains 管理画面内で連携することもできます。
セキュリティパフォーマンスも良くとても扱いやすいドメインレジストラなので、「新しくドメインを取る」「現在ドメイン移管を考えている」という方は、ぜひ騙されたと思って Google Domains を利用してみてくださいね!
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