「 PWA は iOS にも対応しているの?」と疑問に思う方にうれしいお知らせ。
PWA(Progressive Web App)は iOS にも対応しています!
ただ、「PWAがiOSに対応するとどんなことができるのか?」と思う方も多いのではないでしょうか。
PWAを導入するとサイトの読み込みがストレスがなくなり、UX(ユーザー体験)が格段にアップ!結果としてSEO効果も高まることで、サイトの訪問者数が多くなります。
ぜひ、この記事をじっくり読んで、あなたのサイトにPWAを導入する手掛かりにしてください。
PWAがiOSに対応している機能
PWAはiOS11.3から対応しています。
現在のiOSは17.4(2024年3月20日時点)なので、かなり以前から対応していることが分かりますね。
iOSに対応している機能は以下のとおりです。
- ホーム画面に追加
- ツールバーなしの全画面表示
- オフライン表示【データ制限あり】
- カメラ・マイク・オーディオ出力
- 音声認識・音声合成
- 位置情報
- Bluetooth
- 生体認証
- Apple Pay での支払い
- Apple でサインイン
- プッシュ通知
かなり多くのことに対応しています。
個人ブログレベルであれば、それほど大きな問題は感じないのではないでしょうか。
PWAがiOSではなくAndroidに対応している機能
PWA は iOS にも対応しており、個人ブログには充分な機能が備わっています。でも、 Android や Chrome に強く、 iOS には備わっていない機能があります。
- バナー通知
デスクトップ Chrome での PWA
デスクトップ画面での PWA 通知ですが、右上に『サイトのインストール通知(実際はバナーの文言も表示されます)』、左下に『新着通知OKかONか』を表示しています。
このようなプッシュ通知とバナー通知はなくても良いと思う方も多いと思いますが、実はこのプッシュ通知とバナー通知があるのとないのとでは大きな違いがあります。
※ Push Notifications, WebXR, and better PWA support coming to iOS
PWAでiOSにプッシュ通知とバナーがないと困ること
PWAでiOSにプッシュ通知とバナー表示がないと困ることは、ユーザーの目に留まらないこと。
PWAは、ユーザーがサイトをホーム画面に追加することが大切。その後はネイティブアプリのように新着通知が届き、リピート訪問してくれることで CV しやすくなります。
ただし、サイトをホーム画面に追加するのはユーザーの任意。「このサイトは保存できる」「新着通知が届く」ということをお知らせしないとユーザーはサイトを保存できると思っていないため、完全なる機会損失になります。
Safari(サファリ)でのサイト画面
上の画像を見てわかるように、 Safari(iPhoneによるiOS検索)での検索表示ではプッシュ通知もバナー表示も一切何もありません。
PWAでサイト表示速度が改善して SEO 評価も向上することは間違いありませんが、リピーターの獲得には繋がりにくくなります。
PWAでできることの最大メリットはリピーター獲得によるCVアップ!にも関わらず、リピーターを獲得するためのプッシュ通知やバナー表示がないことはかなり困りますね。
PWAがiOSに対応しきれていなくても導入すべきか?
PWAがiOSに対応しきれていなくても、あなたのサイトに導入すべきかどうか。
答えは『イエス』
でも、プッシュ通知やバナーは表示されず、機会損失によるリピーターの獲得が見込めない状態でPWAの導入。意味があるのか疑問だと思いますが、実はとても大きな意味があります。
GoogleはUX(ユーザー体験)を重視している
GoogleはUX(ユーザー体験)を重視しています。
3秒以内にサイトが表示されないと53%ものユーザーが離脱するため、サイトを高速化することが大切と言っています。なんならPWAもGoogle推奨の機能なんですよね。
PWAは強力なキャッシュを用いてサイトを高速表示する機能のため、ユーザーの待機時間がありません!
この上ないUX(ユーザー体験)を実現するため、ユーザーにもSEOにも評価されまやすくなります。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)がランキングシグナル
Core Web VitalsはSEOにおける検索ランキングシグナルの1つなっています。
Web Vitals(ウェブバイタル)のうちLCP / FID / CLSの3つがCore Web Vitals(コアウェブバイタル)。これらにはサイトスピードが大きく関わっており、UX(ユーザー体験)を向上させるための指標になります。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)
以下の画像は、当サイトのある記事で簡易的にCore Web Vitals(コアウェブバイタル)を測定したもの。ちなみにボーダー値は、LCP 2.5秒 / FID 100ミリ秒 / CLS 0.1未満とされています。
Developer ツールでの Core Web Vitals 測定値
ボーダー値に比べてかなり速くないですか?ここまで速い個人サイトは多くないですよ。
ちなみに上のCore Web Vitalsの数値はPWAの有無を反映していません。でも、PWAはサイトを高速表示することができます。なんならオフラインでも。
検索エンジンすなわちSEOが目指すべき方向性の一歩先をいけるので、iOSに機能的な対応がしきれていなくてもPWAのメリットがあります。
PWAはiOSにも対応しているか?まとめ
PWAはiOS16.0からプッシュ通知にも対応しており、Androidと遜色ないパフォーマンスを発揮するようになりました。
PWAの真骨頂であるサイト表示速度の高速化によって、優れた UX(ユーザー体験)やSEO評価を高められます。
「PWA?いまさら?」なんて思っていた方、今まで迷っていたあるいはよくわかっていなかった方は、この記事をキッカケにしてぜひPWAを導入してみましょう!
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