PWAはiOS(Safari )にも対応しているか?【iOS17以降の機能】

「 PWA は iOS にも対応しているの?」と疑問に思う方にうれしいお知らせ。

PWA(Progressive Web App)は iOS にも対応しています!

AppleはiOS17.4以降、EUのデジタル市場法(DMA)に遵守するためPWA廃止を予定していましたが、その計画の中止を正式に発表しました。(参考:Apple says iOS 17.4 won’t remove Home Screen web apps in the EU after all)

ただ、「PWAがiOSに対応するとどんなことができるのか?」と思う方も多いのではないでしょうか。

PWAを導入するとサイトの読み込みがストレスがなくなり、UX(ユーザー体験)が格段にアップ!結果としてSEO効果も高まることで、サイトの訪問者数が多くなります。

ぜひ、この記事をじっくり読んで、あなたのサイトにPWAを導入する手掛かりにしてください。

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PWAがiOSに対応している機能

PWAはiOS11.3から対応しています。

現在のiOSは17.4(2024年3月20日時点)なので、かなり以前から対応していることが分かりますね。

iOSに対応している機能は以下のとおりです。

iOS対応機能
  1. ホーム画面に追加
  2. ツールバーなしの全画面表示
  3. オフライン表示【データ制限あり】
  4. カメラ・マイク・オーディオ出力
  5. 音声認識・音声合成
  6. 位置情報
  7. Bluetooth
  8. 生体認証
  9. Apple Pay での支払い
  10. Apple でサインイン
  11. プッシュ通知

かなり多くのことに対応しています。

個人ブログレベルであれば、それほど大きな問題は感じないのではないでしょうか。

参考:iOS PWA Compatibility

PWAがiOSではなくAndroidに対応している機能

PWA は iOS にも対応しており、個人ブログには充分な機能が備わっています。でも、 Android や Chrome に強く、 iOS には備わっていない機能があります。

Android / Chrome 対応機能
  • バナー通知

iOS16からプッシュ通知に対応しています

デスクトップ Chrome での PWA

PWAのデスクトップ対応画面

デスクトップ画面での PWA 通知ですが、右上に『サイトのインストール通知(実際はバナーの文言も表示されます)』、左下に『新着通知OKかONか』を表示しています。

このようなプッシュ通知とバナー通知はなくても良いと思う方も多いと思いますが、実はこのプッシュ通知とバナー通知があるのとないのとでは大きな違いがあります。

Push Notifications, WebXR, and better PWA support coming to iOS

PWAでiOSにプッシュ通知とバナーがないと困ること

PWAでiOSにプッシュ通知とバナー表示がないと困ることは、ユーザーの目に留まらないこと。

PWAは、ユーザーがサイトをホーム画面に追加することが大切。その後はネイティブアプリのように新着通知が届き、リピート訪問してくれることで CV しやすくなります。

ただし、サイトをホーム画面に追加するのはユーザーの任意。「このサイトは保存できる」「新着通知が届く」ということをお知らせしないとユーザーはサイトを保存できると思っていないため、完全なる機会損失になります。

Safari(サファリ)でのサイト画面

PWAサイトをSafariで見たときの画面

上の画像を見てわかるように、 Safari(iPhoneによるiOS検索)での検索表示ではプッシュ通知もバナー表示も一切何もありません。

PWAでサイト表示速度が改善して SEO 評価も向上することは間違いありませんが、リピーターの獲得には繋がりにくくなります。

PWAでできることの最大メリットはリピーター獲得によるCVアップ!にも関わらず、リピーターを獲得するためのプッシュ通知やバナー表示がないことはかなり困りますね。

PWAがiOSに対応しきれていなくても導入すべきか?

PWAがiOSに対応しきれていなくても、あなたのサイトに導入すべきかどうか。

答えは『イエス』

でも、プッシュ通知やバナーは表示されず、機会損失によるリピーターの獲得が見込めない状態でPWAの導入。意味があるのか疑問だと思いますが、実はとても大きな意味があります。

GoogleはUX(ユーザー体験)を重視している

GoogleはUX(ユーザー体験)を重視しています。

3秒以内にサイトが表示されないと53%ものユーザーが離脱するため、サイトを高速化することが大切と言っています。なんならPWAもGoogle推奨の機能なんですよね。

PWAは強力なキャッシュを用いてサイトを高速表示する機能のため、ユーザーの待機時間がありません!

この上ないUX(ユーザー体験)を実現するため、ユーザーにもSEOにも評価されまやすくなります。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)がランキングシグナル

Core Web VitalsはSEOにおける検索ランキングシグナルの1つなっています。

記事執筆時点ではランキングシグナルでしたが、現在(2023年10月11日時点)でCore Web Vitalsはランキングシグナルではなくなっています。

Web Vitals(ウェブバイタル)のうちLCP / FID / CLSの3つがCore Web Vitals(コアウェブバイタル)。これらにはサイトスピードが大きく関わっており、UX(ユーザー体験)を向上させるための指標になります。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル

Largeest Contentful Paint(LCP)
Largeest Contentful Paint(LCP)
Cumulative Layout Shift(CLS)

以下の画像は、当サイトのある記事で簡易的にCore Web Vitals(コアウェブバイタル)を測定したもの。ちなみにボーダー値は、LCP 2.5秒 / FID 100ミリ秒 / CLS 0.1未満とされています。

Developer ツールでの Core Web Vitals 測定値

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の実測値

ボーダー値に比べてかなり速くないですか?ここまで速い個人サイトは多くないですよ。

ちなみに上のCore Web Vitalsの数値はPWAの有無を反映していません。でも、PWAはサイトを高速表示することができます。なんならオフラインでも。

検索エンジンすなわちSEOが目指すべき方向性の一歩先をいけるので、iOSに機能的な対応がしきれていなくてもPWAのメリットがあります。

PWAはiOSにも対応しているか?まとめ

PWAはiOS16.0からプッシュ通知にも対応しており、Androidと遜色ないパフォーマンスを発揮するようになりました。

PWAの真骨頂であるサイト表示速度の高速化によって、優れた UX(ユーザー体験)やSEO評価を高められます。

「PWA?いまさら?」なんて思っていた方、今まで迷っていたあるいはよくわかっていなかった方は、この記事をキッカケにしてぜひPWAを導入してみましょう!

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