Core Web Vitals(コアウェブバイタル)と SEO の関係性【ランキングシグナル】

Google 検索セントラルブログによると、2021年6月から Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を含むページエクスペリエンスが、 SEO(検索エンジン最適化)におけるモバイル検索のランキングシグナルに加わっています※2022年2月にパソコン向けのページエクスペリエンスアップデートも実施されました

そのため、 Google 検索 / UX(ユーザーエクスペリエンス:ユーザー体験)において、 Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の改善は必須! 特に、 WordPress のような CMS を利用している場合は早めの対策が重要になります。

とはいえ「なにそれ?」という方もいると思うので、 Core Web Vitals(コアウェブバイタル)と呼ばれる大切な3つの指標を解説します。

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Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、 SEO における UX(ユーザー体験)に大切な3つの指標のことを指します。

Largest Contentful Paint( LCP ):もっとも大きなコンテンツの読み込み時間

Largeest Contentful Paint(LCP)

出典:Web.dev『Largest Contentful Paint ( LCP )』

Largest Contentful Paint( LCP )は、ユーザーがウェブページを開いてから、1番大きいコンテンツが表示されるまでの時間のこと。

ユーザーの感覚的なページ表示速度を測定するため、 LCP はアイキャッチ画像を指すことが多いです。

良いユーザー体験のためには、『GOOD』となる『2.5秒以内』に LCP が表示されることが大切です。

First Input Delay( FID ):ユーザーに対する反応速度と応答性

First Input Delay(FID)

出典:Web.dev『First Input Delay (FID)』

First Input Delay(FID)は、ユーザーがリンクをクリックしたり、ボタンをタップしてから、ページが処理され始めるまでの時間です。

かんたんに言うと、ユーザーがアクションを起こしてからページが反応するまでの時間のこと。

ページの反応速度や応答性が悪く、ユーザーの待ち時間が長いと離脱率が上がってしまうため、 FID は100ms以下が望ましいとされます。

Cumulative Layout Shift( CLS ):コンテンツの視認性を測る指標

Cumulative Layout Shift(CLS)

出典:Web.dev『Cumulative Layout Shift ( CLS )』

Cumulative Layout Shift( CLS )は、ページを表示するときにレイアウト崩れが起きているかを測る指標のこと。

CLS が延長するとページレイアウトの崩れている時間が長く、コンテンツの視認性が悪いためユーザー体験が低下します。

良質なユーザー体験のために、 CLS は0.1秒未満とされています。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は SEO のランキング指標

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)がSEOのランキング指標に加わる
SEO のランキング指標

出典:Googleセントラルブログ『ページ エクスペリエンスの評価』

Google は、 Core Web Vital(コアウェブバイタル)を SEO のランキング要素に加えました。

ちなみにモバイルと PC には少し違いがあり、 PC のランキング要素に『モバイルフレンドリー』は該当しません。

要素モバイルPC
Largest Contentful Paint( LCP )
Cumulative Layout Shift( CLS )
First Input Delay( FID )
HTTPS( SSL化 )
邪魔なインタースティシャルがない
モバイル フレンドリー(該当なし)
モバイルと PC のランキング要素
要素モバイルPC
Largest Contentful Paint( LCP )
Cumulative Layout Shift( CLS )
First Input Delay( FID )
HTTPS ( SSL化 )
邪魔なインタースティシャルがない
モバイル フレンドリー(該当なし)
モバイルと PC のランキング要素

ランキング要素とは、 Google 検索の順位を決める要素であり、基準に満たさない記事は上位表示が難しくなる可能性があります。※必ず当てはまるわけではありません

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)と併せて、既存の4つのシグナルをかんたんに確認してみましょう。

モバイルフレンドリー

モバイルフレンドリーとは、その名のとおりモバイルに適応しているかどうか

最近は iPhone や Android など、モバイルで検索する人が多いです。

文字サイズ、リンクの近接など、モバイルでページを閲覧したときにユーザー行動を邪魔しないことが大切です。

【外部リンク】
Google セントラルブログ
>> Is your site mobile friendly?

>> モバイルフレンドリーテスト

セーフブラウジング

セーフブラウジングは、悪意のあるコンテンツやユーザーを欺くような作りになっていないかどうか。

健全なブログ運営をしている限り当てはまることはありませんが、以下の内容を1度チェックしてみてください。

【外部リンク】
Google セントラルブログ
>> 悪意のある動作を伴うページの作成

>> [セキュリティの問題]レポート

HTTPS(SSL化)

HTTPS は、ドメインの先頭にある『https』のことです。

http』ではセキュリティ面において脆弱性がありユーザー情報を保護できないため、 HTTPS(SSL化)は大切です。

最近ではワードプレス開設時に自動で設定されることがほとんどなので、新しいドメインならこの問題は当てはまらないでしょう。

邪魔なインタースティシャルがない

Intrusive Interstitial とは、ユーザーが検索結果を開いてからメインコンテンツを表示するまでに邪魔なものがないかの指標です。

例えばオーバーレイ広告(全画面)をかなり邪魔に思うことありませんか?

コンテンツを見るためにタップしたのに広告が表示される = インタースティシャルがある、といえます。

以下で、自分のサイトに当てはまらないかチェックしておきましょう。

※正確には Google アドセンスの全画面広告はインタースティシャルに含まれません

【外部リンク】
Google セントラルブログ
>> Helping users easily access content on mobile

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の SEO 対策

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の SEO 対策は『画像』の最適化が重要であり、かんたんにできます。

その他は HTML や CSS の操作など、エンジニアリング技術を必要とするため、専門知識がないと操作が難しいですね。

なんにせよ、まずはあなたのサイトの Core Web Vitals(コアウェブバイタル)をチェックしてみましょう。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)のチェックツール

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)をチェックできるツールには、以下のようなものがあります。

Core Web Vitals チェックツール

これらのツールで算出されるスコアには多少のばらつきがあります。ただし、チェック環境が異なることによる誤差なので、すべてで高得点を狙う必要はありません。

Lighthouse は Google が開発・推奨しているツールなので、参考にすると良いでしょう。

※ Chrome 拡張ツールがあります

画像の最適化方法

画像の最適化には、以下のような WordPress プラグインを使用します。

画像最適化プラグイン
  • EWWW image Optimizer
  • Autoptimize
  • Shotpixel Image Optimizer
  • Shortpixel Adaptive Images
  • Imagify

このようなプラグインを使用することで、画像を最適化することができます。

いずれのプラグインも WebP(ウェッピー)配信に対応しているため、高画質・高圧縮が可能です。

WebP とは?
Google が開発している次世代画像フォーマット。通常の JPEG や PNG 、 GIF よりも高画質・高圧縮をすることができる。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル )と SEO の関係性まとめ

Core Web Vitals(コアウェブバイタル )は SEO におけるランキング要素に関わる大切な指標です。

放っておくと気づかぬ間にスコアが下がり、検索順位に影響を及ぼす可能性があります。

ぜひ、あなたのサイトのCore Web Vitals(コアウェブバイタル )を改善して、 SEO で戦えるブログを作りましょう。

>> サイト表示速度 改善のための5メソッドはこちら

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