2022年4月7日の構造化データに関するポッドキャストで、構造化データは検索エンジンにコンテンツの詳細な意味を伝える上で重要なものと述べられていました。
そして、HTMLのようなマークアップ言語もある種の構造化データの1つであると考えられています。
今回、<aside> タグの扱われ方についてJohn Mueller氏に質問しているツイートがあり、そのツイートにJohn氏が興味深い回答をしていたので内容を紹介します。
今回の質問は以下のようなものでした。
2016年に、John氏が <aside> タグのコンテンツがメインコンテンツと同様の扱いを受けると述べたようですね。そのことは、2022年現在も同様に考えられているのか?といった主旨の質問です。
質問者は、<aside> タグのコンテンツをメインコンテンツと切り離して、補足コンテンツとして扱うにしたいよう。
このことについてJohn氏は以下のように回答しました。
MDN ( https://t.co/n9sd3YFR0f ) suggests they’re also used for call-out’s, which sounds more like it’s a sign of important content.
— 🦝 John (personal) 🦝 (@JohnMu) April 10, 2022
MDN(Mozilla のコンテンツ)を引用して、<aside> はコールアウトにも使われているため重要なコンテンツの証のような気もすると述べています。
そして以下のように余談と言っていって続けていますが、少し興味深い話です。
HTMLの使い方は時間とともに進化し、検索エンジンが何かの意味について明確なシグナルを得ることができ、HTMLによってコンテンツを分離することが有用であれば、そのHTMLを明確に使い始めるかもしれない。
そして、HTMLを使う理由は検索エンジン以外にもあるため、なんらかのHTMLで意味がより伝わりやすいと思うのであれば、やってみてもいいと思うとしています。
今回、<aside>タグについては「重要なコンテンツのような気がする」としており、質問者が期待するような「補足コンテンツ」として扱われることに懐疑的な意見でした。
一方で、HTMLを明確な意図を持ってマークアップすることで、検索エンジンがシグナルを受け取ってコンテンツの意味を分けるのにHTMLタグを使用する可能性があることも示唆しています。
ちなみにHTMLマークアップは、検索エンジンだけでなく例えば<strong>タグなど視覚的にも影響を与える部分です。
以上のことを踏まえて、普段のコンテンツ作成(ブログ記事など)の時から明確な意味を伝えるマークアップをしておけば、利はあっても害はない※ため、意識しておくとよさそうですね。
HTMLマークアップについては mdn web docsの『HTML: HyperText Markup Language』を参考にしてください。
※ WordPress であれば基本的なマークアップは出力される(テーマにより異なる部分はある)ためあまり気にする必要はありません。HTML構造が複雑化するとデメリットになるため、気をつけた上で必要なHTMLを追加してみても良いと思います。
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