AI ライティングツールは、まだ自動生成されたコンテンツのレベル

AI ライティングツールは、まだ自動生成されたコンテンツのレベル

AI ライティングツールが初めて登場してから月日が経ち、今ではさまざまな AI ライティングツールが開発・リリースされており、先日、東京大学・松尾研究室発の文章執筆 AI「 ELYZA Pencil(イライザ ペンシル)」が発表されたことも記憶に新しいところ。

海外ツールにおいては長文コンテンツを作成できる AI ライティングツールもリリースされていますが、最近 AI の制度が向上してきたこともあり、ますます AI ライティングが注目され始めています。

Twitter でも目にすることは多くなり、以下のように John Mueller氏とやりとりしているツイートもあります。

今回『 English SEO office-hours 』でも AI ライティングツールに関する質問があり、John Mueller氏が回答していましたが、「人のためのツールに進化していくかもしれないが、現状は自動生成されたコンテンツ」と話しています。

自動生成されたコンテンツとして、ガイドライン違反でスパムとみなす

今回の質問者は GPT-3 ベースの AI ライティングツールがスタートしてからコミュニティ内で議論をしており、多くが反対意見であるという前置きをした上で、以下のような質問をしました。

I’m just trying to understand more that how does Google react to websites, posting AI written content? And what is your suggestion for all of us?

AI で書かれたコンテンツを投稿するWebサイトに対して、Google はどのような反応をするのかといった主旨の質問です。

これに対してJohn Mueller氏は以下のように回答しました。

My suspicion is that maybe the quality of content is a little bit better than kind of be the really old school tools.
But for us, it’s still automatically generated content.

コンテンツの自動生成ツールは昔から存在するもので、現在の AI ツールは以前のものと比較すると”少しは”良くなっているかもしれないとしつつ、あくまでも自動生成されたコンテンツとのこと。

And that means for us, it’s still against the webmaster guidelines.
So we would consider that to be spam.

コンテンツの自動生成はウェブマスターガイドラインに違反するため、 Google はこれをスパムとみなすとしています。

AI ライティングツールの進化は不明だが、現状は自動生成されたコンテンツのレベル

AI ライティングツールの現状のレベルについて、John氏の見解は以下の通りです。

I can’t claim but I mean, for us, if we see that something is automatically generated, then the webspam team can definitely take action on that.

Google のスパムチームが『自動生成された』コンテンツだと判断すれば、スパムとすることができると話しています。

このことを考えると、スパムと判断するのは Google の機械的なシステムだけでなく、人的な判断が下される可能性があるということですね。

そして以下のように話しています。

I think, I don’t know over time, maybe this is something that will evolve in that it will become more of a tool for people kind of like you would use machine translation as a basis for creating a translated version of a website, but you still, essentially work through it manually. And maybe over time, these AI tools will evolve in that direction that you use them to kind of be more efficient in your writing or to make sure that you’re writing in a proper way kind of like the spelling and the grammar checking tools, which are also based on machine learning.

AI ツールの今後の進化の可能性についていくつか例をあげています。そして、最後に一言付け加えていました。

But I don’t know what the future brings there.

すべて予測ということですね。結局のところ、今後どのようになっていくかはわからないとのこと。

そして質問者が、最後に確認の意味で以下の質問をしました。

So you are saying currently, it’s not there yet.

このことについて、 John氏は以下のように返しています。

I mean, currently it’s it’s all against the webmaster guidelines. So from our point of view, if we were to run across something like that, if the webspam team were to see it, they they would see it as bad.

現状の AI ツールは自動生成されたコンテンツのレベルあり、やはりすべてウェブマスターガイドラインに反しているとしてスパムチームによってスパム判定がなされるとの見解のようですね。

AI ライティングツールに実際触れてみるとわかりますが、コンテンツのすべてを自動生成するにはあまりにも稚拙で、誰がみても「自動生成されたコンテンツ」ということがわかります。

あくまでも手がかりの1つとして使用するだけで、まだ大部分を手動で調整しなければいけないというレベルのため、人によってはかえってコンテンツを作成しづらく感じてしまうかも(僕はちょっと使いづらいと感じました…)。

もしコンテンツ作成の手がかりとして AI ツールを使うにしても、 Google にスパムと判断されないレベルまで自分で校閲できるスキルが必要かもしれませんね。

今回の内容は『 English Google SEO office-hours from April 1, 2022 』の 22:11 あたりから確認できます。

役に立った!と思ったら他の人にシェアしてね
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする